イマイチ×イマイチなのに、美しくて気持ちよい。映画「すれ違いのダイアリーズ」
洋画の雰囲気が好きです。
英語(や、ときとしてフランス語やドイツ語)のリズムも好きです。
そんなことで観る映画のほとんどは英語圏の映画。洋:邦:その他が、だいたい6:3:1くらいの割合やと思います。アジア映画を観ることは本当に少なくて、タイ映画はたぶんこれが初めてではなかろうか。それでもたまたまなのかなんなのか、いままで観た映画すべてのベスト10だか5だかに入るような映画に出会えたのだから、やっぱり運命ってあるのだろうか。
Amazonプライム・ビデオを見てたら、今作が追加されていたので、久しぶりにiPadで通勤電車の中で再鑑賞してみました。
あらすじ
ソーンはいい奴だけどかなり情けないお気楽男子。恋人に定職を持つように叱られて、仕方なく仕事探しを始めたものの、ようやく見つけた仕事は、電気なし・水道なし・携帯電話もつながらない僻地の水上学校の先生だった……。
赴任したものの、スポーツしか自信がないソーンは毎日失敗ばかり。ある日、前任の女性教師エーンの日記を見つける。そこには、自分と同じように僻地の学校で寂しさを感じ、子供達の教育や恋人との関係に悩む、エーンの正直な心の中が書かれていた。その悩みに共感したり、ある時は教え方を学んだりするうちに、ソーンは会ったこともない彼女に恋してしまう。はたして───。
つくづく自分は、時間軸のズレた物語が好きだなあ、と。スタートレックの影響なのかな、とにかく2つの時間軸が平行してすすむ物語が大好きです。
べつに「君の名は。」のように、トリックがなくてもいい。はじめっからネタバレしてても全然OK。
結局のところ、アクションや恋愛、ヒューマニズム、ドキュメンタリーみたいな大きなジャンルの中に、「気持ちのいい映像」ってジャンルもきっと自分の中にあって、国に限らず好きになれるんだな。
本来なら引きになるであろう2大ポイントが客観的に見るとどちらもイマイチ、特別きれいなわけでもない海と、めちゃくちゃかわいいわけでもない子どもたちだけど、美しくて気持ちいい映画と思えるのは、監督か撮影の方の手腕なんでしょう、こういう面を見習いたい。
オールタイムベストの10本、もしかしたら5本にもはいるかもしれないくらい自分は好きです。Amazonプライムにあるので機会があればぜひ。
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